彼はぺっと

学校の正門まで手を繋いだまま美那夏(達)と歩いた。

「美那夏ちゃん…沙羅のこと…」

「わかってます!!誰にも触らせません!!沙羅モテるもんなぁ…」

「ありがとう。」

そんな会話が春樹と美那夏でされてるなんて知りもしなかった。



「春樹!!」

「ん?」

―――ガバァ

「うぉっ」

初めて自分から抱きついて…
思ってたより恥ずかしくて春樹の胸板に頭を擦り付けてた…
春樹はそんな私の頭を優しく撫でてくれた。

「行ってらっしゃい、沙羅」

―チュッ

…………!?
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