噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「小春っ。ジュースお代わりは?」

椎名ちゃんが二階の私の部屋までジュースを持って来てくれた。

「ううん、いらなぁい」

晴弥がいなくなるって知った日から…あまり食べれなくなってしまったんだ。





そんなに繊細なハズなかったんだけどな…。

あれから晴弥は忙しくなって、夜遅く戻って来たりして毎晩食卓を囲んだワケじゃないから、

私の食が細くなってしまったコトは知らないと思う。





「小春?いつまで落ち込んでるのっ。ヒロを笑顔で送り出してあげなよー」

「…うん。わかってるもん」

「でもさぁ~。ヒロとちょっとの間だけでも同棲できたなんて、小春ぐらいなモンだよ?」

「同棲っ?そんなんじゃないもん。…アレは居候だもん」

同棲なんて、そんな甘い雰囲気一回だってなかったし。




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