噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「ヒロって、いい名前なのに。やっぱ、名字は嫌なのかな」

「嫌っていうか、晴弥はハルヤって小さい頃から呼ばれてきたから…ハルヤがいいんだと」

まぁ、そこは晴弥の譲れない所なのかな。

「へぇ…」



「熱狂的ファンの小春ちゃんが、ヒロを晴弥って普通に呼べるって事は

これからメディアでも通用するって事だよな?」


それはどうかなぁ。あの天と地のギャップで、別人に見えてるダケなんですけどぉ…。




「晴弥は、小春ちゃんでテストしてるんだよ」

テスト…。
そーなんだ。

晴弥をヒロと呼びそうになるのは、あのキラキラ笑顔を見せられた時。




いつもは意地悪だもん。

アイドルヒロを封印しない限り…晴弥として改名するのは

難しいんじゃないかなぁ。





チラっとそんな事を思ってみたり。





「ヒロの方が知名度あるし、オレは変えないでもいーと思うんだけどな」

「私も…同感です」

「ま、晴弥に今の事言っとくよ。一ファンからの、貴重な意見だってね」




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