君 の 隣 り
「「裕那のことが好き」」
裕那のことが好き…
「えっ?」
驚いて顔を上げると
私の唇は章平の唇でふさがれた
息も時間も字を書く音も
本をめくる音も全部止まった
動いているのは私の心臓だけ
なんだか恥かしくて顔が熱くなる
そして唇と唇がやっと離れた
周りは相変わらず勉強してて
誰も見てなかったよう
私はもう一度章平を見た
すると章平はくちぱくでこう言った
「裕那は僕のこと好き?」
勿論答えは決まっている
君の隣りは
最悪だけど最高で
最高だけど最悪で
でもやっぱり最悪だけど最高です
「うん、大好きだよ」
-END-
