神無月の巫女
雫が頬を伝った


それが涙だと
気付くのに時間がかかった




「お母さん…お母さん…」



あたしは炎が消えた
地面を見る





お母さんは焼けただれていた




あたしは気にせず
抱きしめた








守れなくてごめんね…








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