-YUKI-落とした視線にキミがいた。
アウディのアブナイ車内
その日は忙しかった。

車での移動も長かった。

いろいろなことがあった。

お腹も痛くなった。

おまけに今度は頭痛が始まったらしい。

私はお腹から今度はこめかみあたりマッサージしてあげている。


「けっこう今日忙しかったね。ごめんね。夜遅くなっちゃって」


「いいえ、そんなことありません。車の臭いがダメなんです。私この臭いでいつも頭が痛くなるから慣れてます」


「エアコンの臭いかな。オレもダメだけどね」


「私眠ります」


また眠ってしまった。
今度はクッションを置かず直接私のヒザの上に横になってしまった。


「まだ痛む?」


「うん」


「どう?」


「うん」


「眠った?」


「ううん」


「じゃ、眠るまでこうしててあげるから」


「うん」
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