先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「ん…残ってないよ?ずっと買いたいモノがあってね」


い、いや、買いたいモノって、私のお金だよ?


お気に入りの服が買いたかったのに〜


残ってないだなんて…


「ドロボー」


私はポツリと呟いた


「まっ、そういうワケだから、放課後、あの芝生で待っててよ」


「な、何で私が!」


文句を言おうと口を開いた瞬間、チャイムが!


「どうせ、行くんでしょ?じゃ、また後で」


先輩はククッと口角を上げて教室へと繋がる廊下を歩いていった





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