先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「え?あ…すみません…します」


私はわざと焦ったフリをしてみせた


「何見てんだ?」


「あっ!コレは…」


先輩は私の想像通り、イケメン雑誌を手に取って、椅子に座って見始めた


私は宿題のノート等を机に出し、チラリと先輩を見た


パラパラとページを捲る音が聞こえると共に、ジッと見ている先輩の目


ゲッ!あんなに見入ってるよ


やっぱり先輩、男が好きなんだ…


「先輩…返してくださいよ」


「なんで?」


「なんでって…私の雑誌だし、先輩が見ても楽しくないでしょ?」





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