先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「ハ、ハイ…すみません…」


何で私が謝んなきゃいけないのよ!


私が悪くなってない?


「ま、とりあえず見ねぇから、空、見ようぜ」


先輩は自分の腕を枕にしてゴロンと寝っ転がった


私は1人分の間を開けて座り、ゆっくりと寝てみる


コンクリートに頭が当たる瞬間、柔らかい感触


「えっ!何?」


見ると先輩の右腕が、私の方に伸びていて、手のひらが私の頭の位置にあった


「コンクリートは芝生と違って痛ぇからな」


「で、でも…」


「別に頭掴んだりしねぇから」


「そういうワケじゃなくて…」


アンタの手が痛くなるんじゃ…





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