先輩王子のちょっと危険な甘い罠
私、何でこんな奴にドキドキなんてしてんの?


私の頭をクシャッとした先輩は、すぐに私の頭から手を放し、1人で空を見ている


帰ろ…かな…


「じゃ、先輩、私、帰りますね」


立ち上がると先輩がポケットから何かを出して、私に投げた


「ホラ!」


落とさないようにキャッチ


「ありがとうございました…じゃ…失礼します」


私はキャッチしたモノを握って屋上のドアを開けた


階段を下りながら手を開く


わぁ〜ソーダアメだ!


アイツ、変な奴…


そう思いながら、校門を出た私は、すぐにソーダアメを口に入れた





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