先輩王子のちょっと危険な甘い罠
チラリと見ると、勉強をしている


私は窓の外から見える飛行機雲を見た


「あ…もう消えそう…」


ポツリと呟いた私に、先輩は一言


「さっきの飛行機雲、綺麗だったな」


ドキッ


「ハ、ハイ…」


コイツも見てたの?


廊下から?だから私が裏庭にいたのがバレたんだ…


「なぁ…航空ショーって行ったことある?」


「航空ショー?」


「自衛隊のヤツ…」


「ないです」


自衛隊自体も良くわかんないのに、航空ショーとか知らないよ?


「今度さ…行ってみる?」


「え?」


私は聞き返した





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