先輩王子のちょっと危険な甘い罠
わからない問題もなく、スムーズにシャーペンが進む


ガラッ


図書室のドアが開き、足音が近付いてきた


「お前、もうやってんの?今日、傘持って来てねぇのに」


「今日は雨は降りません!」


「そうかぁ?」


先輩は隣に座り、窓から空をチラリと見た


「天気予報はしばらく晴れって言ってましたよ」


「ホイ!先に宿題してたからご褒美」


先輩からのアメが私のノートの上に転がった


今日のアメは…


え?黒砂糖?


甘いフルーツ系じゃないのね


まぁ…こっちの甘さも好きだけど


「いつもすみません」


「今日のは特別だぞ!豆入りだからな〜」





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