海の果てに-君は海賊-

3、あたしは海賊




…あたしがこの船に乗って、7日目の朝。



あたしはいつものように眩しい日差しに目を細めながら起き上がった。



良い具合に温まった布団を離すのは、名残惜しいけど…仕方がない。



パジャマから着替えるとあたしは寝ているフィンを起こさないようにいつもの場所へと向かう。



ちなみに、部屋は女同士ということで、フィンと同室だ。



もうすぐ夏といっても、やはり朝の海冷え込む。



リ「寒い…」



手をこすりあわせながらあたしは早足にいつもの場所へ向かった。



リ「おはよう!」



その場所にはいると、あたしは元気良く挨拶をする。



ロ「あ、リウ。おはよ。今日は野菜中心ね」



その場所とは…キッチンである。



キッチンにはロクを中心にした4人のコックさんがいるのだ。



リ「…野菜?」



ロ「うん。この船で色々なものを栽培しているでしょ?それが収穫されたからさ」



…そう。この船には小さいけど畑みたいなものがある。



勿論、その畑を手入れしてくれる人も仲間に加わっているのだが。



ロ「今日のメニューはこれだから、各自よろしくね!!」



あたしの朝は…こうしてはじまる。



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