あたしが誰でも
あたしは、加藤誠に銃口を向けた。
「いまさら、なんだよ。」
加藤誠が口を開く。
「いまさら?ふざけんな!」
「あれは、舞が俺を選んだんだよ。おまえに今更逆ギレされたってな!」
「あれは、無理矢理、おまえが舞と付き合ったんだろ!俺はおまえと舞が付き合うなんてどうでもよかった。逆にうれしかった…。舞がそれで幸せなら…。でもな!!!!」
飯野翼が胸ぐらをつかんだ。
「舞を舞を毎日、泣かせんな。」
飯野翼の目から涙がこぼれた。
加藤誠は無言でうつむいている。