明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

雨霧 葵…。

俺はしばらく自分の手のひらを見つめそしてぐっと握り締める。


「ね、龍之介。
あの店に付き合って?」

「あ…ああ」

彼女の声に我に返る。

そして彼女は俺の腕に自分の腕を絡ませながら聞いてくる。


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