明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
「終わりました…」
机の向こうから雨霧の声が聞こえる。
でも俺は知らん顔をする。
終わったのならそのまま帰ればいい、
そう思ったから。
しばらく俺を見つめているようだった。
そして彼女の歩く足音がする。
その音を聞きながら
ああ、やっと帰ってくれるのか…
そう思って内心ホッとした。
けれど彼女は俺の思惑とは裏腹に教壇のほうへと進む。
思わず顔をあげて彼女の動作を見る。