明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
あ。
なにか金属に触れた。
鍵…?
それを取り出しじっと見つめる。
返そうと何度も思って結局返せずにいた先生の鍵。
「ごめん…」
「え?」
「ごめん!
結衣、アタシ急用思い出したから…
行くところあるから!」
なぜか鍵に触れたとき胸が苦しくなって行かなきゃ、
と思った。
「あ、葵!」
呼び止める彼女の声に答える事もせずアタシは駆け出す。
そう、化学準備室へ。