修羅と荊の道を行け
「相手が女だろうと、友達だろうと咲夜が気にかけると、嫉妬しちまう」

浪川くんの目がギラギラしてなんか瞳孔開いてる。

「えっと」

何と返して良いか分からないくてオロオロしてると、浪川くんが首筋に顔を埋めて来て。

なんか、氷樹先生ちの沙羅ちゃんがふんふんしている見たいに、浪川くんの鼻息がかかってこそばい。ぎゅって強く抱きしめられて、なんか幸せな気分になる。

背中に腕を回して、私もギュッとすると、浪川くんが顔を上げて、私の顔を見た。

「可愛い」

言ったのは私だった。だって、ヤキモチを私の友達に妬いて、モヤモヤしてる所は可愛いじゃない。

「ガキみたいに言うな」
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