修羅と荊の道を行け
でも色々お世話になったし、年貢納めても良いような気がする。

「うん。行きたい…」

「良かった。じゃあ、大晦日明けたら迎えに行くから」

「うん」

「約束な」

浪川くんのアパートの前に来て、指切りをした。あったかい指。私よりずっと長い指。

ずっと繋いでいたかった。
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