修羅と荊の道を行け
いくら勝負下着揃えようとも、エッチすら成し遂げてない私に、お風呂を一緒に入るなんてことは、レベルが高すぎる。

「何をぶつぶつ言ってるんだ?」

耳元で浪川くんが良い声で囁くから身体がビクンってなった。

「浪川くん」

「どうしました?」

「少し、離れてくれませんか?」

「狭いからくっつくのは仕方ない」

「いやいや、もう少し離れても大丈夫な広さですよ」

「オレの心が狭いってこと、咲耶とずっと側にいたいんだ。嫌か?」

凄く沈んだ声になった。まずい!

「嫌じゃないよ!」

振り向いて、浪川くんの腕を掴んだ。

「嫌じゃない!ただ恥ずかしいだけっていうか」

「なら良かった。まぁ、やる時には脱ぐんだから、リハーサルみたいなもんだと思えばいい」

「そうなの?」

「無理強いはしないって約束しただろ」
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