修羅と荊の道を行け
急いで、咲耶を風呂から出した。

布団に寝かせて、身体を拭いて、フロントに氷と水を頼んだ。

「と、下着と浴衣着せないと」

咲耶のかばんから下着が入っているポーチを取り出す。

中には、やたらと薄い下着がワンセット

ピンクの紐パンだった。

これを着た咲耶は可愛く、そして色っぽさも増すだろうな。

さっさと着せてみよう。

紐をギュッと結んで、上から眺めると、これが良い出来栄えだ。

クタッとして、赤い顔はことが終わった後の様に見えなくもない。

そんなことをしてたら、失礼しますと、声がして慌てて浴衣を着せた。

仲居さんに中に入ってもらうと、手際よく、処置をしてくれた。 
「すいません。湯あたりしたみたいで」

「いえいえ。奥様にこちらを飲ませてあげて下さい」

スポーツドリンクをもらい、咲耶を起こした。
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