修羅と荊の道を行け
悪い奴じゃないんだよ。悪い奴じゃないと咲耶は自分に言い聞かせる様に言っている所を見ると、彼のことは過剰なスキンシップが嫌いなだけなんだということが察することが出来る。

オレとしてはそっちがありがたい。咲耶が男とのスキンシップが不可能だから男は寄ってこないんだ。

可能になったら絶対色んなやつ寄ってくるぞ。(働き出すと、絶対とか必ずなんてなかなか言えなくなるもんだが、これだけは断言できる)

「あ、渡辺さん行っちゃった。行こう」

咲耶に袖を引かれて、フロントに向かった。

「浪川さま、おはようございます」

支配人ににこやかに挨拶をされた。

「おはようございます」

「お具合はいかがですか?」

「大丈夫です。本当、すいませんでした?連日、お騒がせしました」

咲耶は腰を直角に曲げて謝った。
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