修羅と荊の道を行け
「あの時は大変だったものね。でも担任は何か言えば泣くし、校長はことなかれ主義で役に立たないから、お兄ちゃんのクラスは荒れてたからね」

そう、浪川くんのお母さんが言っていた様に私が転校した時にはクラスは荒れ果てて、イジメに器物破損、学級崩壊の典型だった。

転校した当日から荒れてる気配は感じられた。

大人しい季唯をイジメの対象にした卑怯な女番長がいた。

そんな卑怯なマネが許せなかった少女咲耶ちゃんはやっちゃった訳だ。

「かっこよかったわよ。あの時の咲耶ちゃん。大人相手に、自分の都合ばっかり考えてないで、子供を見ろよ、ボケナス共がっ!って言った時からお母さんファンになったわ」

余りにも荒れるクラスについに教育委員会まで出てきて、クラス会が開かれて、私はそこに乗り込んだ。イジメと荒れているクラスの証拠を持って。

そして担任は変えられて、校長は指導力不足と認定されてどうにかなったらしい。
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