修羅と荊の道を行け
鼻から漏れた息が慣れていない感じで堪らなくなる。

これ以上先に進む前に、顔を離した。

きょとりとした顔が可愛い。とても年上に見えなかった。


「人の告白をこんな間近で見ちゃった」

「うん、ドラマみたいだね」

白倉さんと漫画家先生の顔が真っ赤だ。女将さんは微笑ましげに見ている。

そのことに気づいた咲耶がさらに真っ赤な顔で、オレの腕の中でもがいたが離さなかった。

「咲耶、一つ確認したい」

「はい?」

どうしても今、聞いておきたい。
「オレのこと好きか?

咲耶の顔が綻んで」

「大好き」

笑顔で即答してくれたことが嬉しかった。
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