【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―
Sweet・3
「じゃあなぁ雅哉っ!」

「ああ。じゃあなぁ」




裕樹は俺に手を振ると、カバンを肩に掛け直してすぐに教室を出て行った。


すると―――…




「まーさやっ♪」


俺の大好きな小枝子が、廊下からニコニコしながら手を振った。




「おっ、今行くっ!」


俺は急いで小枝子に駆け寄った。




「お待たせっ。帰るか」

「うんっ♪」




俺たちは昇降口でクツに履き替えると、手を繋いで歩き出した。


小枝子の手が温かくて、ちょうどいい。




「ねー雅哉っ」


いきなり小枝子が口を開いた。
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