グレデレラ

メイドとシンデレラ。



「えっと……グレデレラ様、どうかなさいました?」


この意味のわからない空気を止めたのはメイドでした。



「は?どうかって………あんた分かんないの?」



「はい……」



「はぁーー………じゃあ…質問なんだけど、私の名前知ってる?」


シンデレラにため息を吐かれて、びくつくメイドでしたが簡単な質問だったので安堵しました。



「え?はい。もちろん、存じております。グレデレラ様ですよね」

にっこり満面の笑み。



一方、シンデレラは
引きつった笑み。




「………私。シンデレラなんですけど」




「………………え?」




一気に笑顔が凍りつきました。







< 55 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop