グレデレラ

「ぷっ」って
洩れてるよ、笑い声!!


注意した側から笑いやがって!


怒りと恥ずかしさで顔を赤くしてシンデレラはソラを睨み付けます。


「申し訳ございません、シンデレラ様。お食事はもう少しお待ちください。」


睨まれたソラは咳払いを一つして顔を引き締めて言いました。


「ここで働いているものは奥様やお嬢様が食べ終わった後が食事できる時間なのです」


「え。いつもそんな遅くに食べてたの?お腹空いちゃうね」


びっくりしたように言うとソラは少し困ったように笑って


「はい。ですが..それが決まりなので仕方ありません」


と言いました。



決まりかぁ..なんて考えていると再び、シンデレラのお腹が
グゥと鳴りました。


ううー

また鳴ったぁ…………


恥ずかしくてお腹をさすっているとソラが小さく笑いました。


「ふふっ さ、シンデレラ様、初仕事です」


そう言ってソラは目の前の扉を開けました。







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