紅龍 ―2―















「あの時俺は既に喧嘩なんて出来ない身体だった。
























………俺は病気を持っていた。







青虎を降りたのは…俺の身体が限界だったからなんだよ―…。







…―ごめんな。逃げるように青虎を降りて。







でも、あぁでもしないと俺は青虎を手放せなかった。」














智さんの頬に綺麗な透明の涙が伝った。








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