紅龍 ―2―

闇の先


蘭side



「もう二週間だぞ。」




理事長室のソファーで寝転ぶ私に兄貴は呆れた顔を見せた。




「お前は何のために学校に来てんだ。この二週間、学校に来たと思ったらソファーで寝やがって。」




もう私が学校にきだして二週間たつ。



毎日、行きたくないと言うのだが京花が許すはずなくもうそんなにたってしまった。



まぁ、学校と言っても理事長室だけど。



しかも、毎日寝てるし。




でも、寝るのも、教室じゃなくて理事長室にくるのも理由があるもんだ。




あれから―…私の存在がバレてから龍たちは一度も学校に来ていないらしいけど。




でも私だって一様、謎に包まれた黒桜会の会長だ。




そんなノコノコ学校をふらつけないでしょ?




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