LovePeace


あたしは屋上まで走ってきてた。


たけるのばか…
隼ニさんに会ったこともないのにきめつけるなんて。

だましてたらあの時、あたしのこと助けてくれないよ。


隼ニさんはどの辺に住んでいるんだろう?

あの辺かな
それともあっち?

屋上から住宅街をみる。


隼ニさんとまた会えるかな…
どこにいたら会えるんだろう…
もう一度会いたいな。


今度はちゃんと連絡先聞こう。



キーンコーンカーンコーン…。


やばい!

教室戻らなきゃ。



席に座って窓の外をみた。
なんとなくたけるの視線を感じた。

「…飯田」
「…」
「さっきは決めつけたりしてごめん。でも気をつけろよな。飯田のことが心配だから…」


ドキン。


すごくまっすぐな言葉。
こんなことたけるが言うなんて…。


たけるの方を向くとすでにたけるは他の方をみていた。
わざと目をあわせないように。

横から見てもたけるの顔は赤くなっていた。



「わかったありがと」
そう一言いってみた。


ますますたけるの顔は赤くなった。
思わず笑っちゃった。


「なんだよ」
「なんでもない」
照れてるたけるすこしかわいいかも。
< 5 / 22 >

この作品をシェア

pagetop