ひとりじゃないから



お風呂に入って、髪の毛を乾かして、ベットに入った。




いつもの習慣で、かみそりを手に取った。




腕を見つめたときに、さっきの先生の姿が浮かんで、ためらった。





…だめだ、切っちゃだめ。




そう思うと、なんだか落ち着かなくて。




切ったら落ち着くのに、




けど、切れないから。




だから、先生から貰ったプリントを一生懸命した。





気づいたら、朝だった。




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