ひとりじゃないから
ゆーすけと近くなった気がした。
「43キロな。」
ゆーすけが3つ目のパンを食べて、あたしがメロンパン半分食べ終わった頃、ゆーすけが突然言った。
「え?」
「ほんとは標準体重がいいんだけど。43で勘弁してやるから」
「え、ありがと。」
43キロ、か。
「だから、それ以上やせたら承知しねえから。」
「ん、」
こわーい口調で、けど、やさしい顔してた。
自惚れしてもいい、んだよね?
あたしのこと思ってくれてるって、そう思ってもいいんだよね?
ゆーすけからの思いと、左腕の痛みを同時に感じた。