素直の方が好きですか?

一歩踏み出す


―――――…
――……

そんなおとの、些細な一言。
きっと翔ちゃんは覚えてたんだろうね…。

あたしはもう忘れかけてたって言うのに。

なんか、それだけの胸の奥底がじんわりと暖かくなっていく。

ありがとう翔ちゃん。


あたしはいちごみるくの飴を口にいれた。

口いっぱいに、広がるいちごみるくの甘い味。
それはまるで翔ちゃんのようで――…。


遠いあの日……まだ、翔ちゃんに恋をしていたあの時の、自分の姿が見えた気がした。

「なんてね……そんななわけないよね……」

あたしはまた、翔ちゃんを好きになる日が来るのかな?

まぁ、とりあえず…

一歩。

< 215 / 526 >

この作品をシェア

pagetop