素直の方が好きですか?


その日あたしたちは二人で一緒に茜ちゃんの元へ向かった。

「…………」

あたしたちを見るなり茜ちゃんは黙り込んだ。

や、やっぱりダメだったかな…?

「…ああ…やっぱり智葉ちゃんには敵わないや」

いきなりそう言い出した茜ちゃん。
な、何が敵わないんだ?

だって茜ちゃんの方が可愛いし…

まぁ、性格的には…。


「負けた。
想ちゃんに自由をあげる。
想ちゃん、これ私からの最後の命令ね
“智葉ちゃんを幸せにすること!”」

「あか、あか、茜ちゃっ茜ちゃん!」

「わぁ!」

あたしは感激のあまり茜ちゃんに抱きついた。

「傷だってもうほとんど目立たないし…落ちたこともそんな気にしてなかったし…
ただ想ちゃんを縛り付けるだけの口実だったから。
罪悪感とかいらないから」

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