人はそれを恋と呼ぶ


他の子みたいに可愛くなんて出来ない。


気の利いた会話も、愛想笑いも出来ない不器用なあたし。


でもこの気持ちだけは本物だから。



きっと、変わらないから。




彼が公園から出て行ったのを見送って、あたしは白い息を吐きながら携帯を取り出す。


「…舞?あたし。さっきはゴメン。今から会える?家に行くから。…うん。相談もあるから…」


あたしは空を見上げながら、呟いた。




「あたし…彼と同じ高校受ける」



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