人はそれを恋と呼ぶ


「お前さぁ、いい加減シスコン直した方がいいって…。付き合ってんだから、そういう事だってあるだろ?」


「だから、俺はシスコンじゃねぇって」


俺の名前は木下優太(キノシタ ユウタ)、18歳の大学1年。

俺の部屋でゴロゴロしてるのは、幼なじみの武内隼人(タケウチ ハヤト)。


「いーや。お前はおかしい。普通はそんなに干渉しないぞ」


「は?俺は至って普通だし!つーかお前なんでうちにいんの?いい加減帰れよ!」


「…八つ当たりだなー。お前、亜矢ねーちゃんが帰って来ないだけじゃなくて、なんかあっただろ?」


「……」


隼人は呆れたように笑う。


「また喧嘩したんだろ?由紀ちゃんと」


…その名前は今聞きたくねぇ。


< 3 / 165 >

この作品をシェア

pagetop