愛のため息
『ミイちゃん、大島くんのこと、好きなんでしょう?って聞いたのよ』




「・・・・・・」




『だって、恋する目でみてるもの。そうでしょう?』




どういうつもりで聞いてきたのかわかんない。




「はい、私はタカちゃんがずっと前から好きです」





けど、ごまかせないってことだけはわかった。




だったらはっきりとタカちゃんが好きだって言った方が潔いよね。




そう思って、答えたんだけど…




確認してどうしたいんだろう?




それがわからなくて、戸惑う。




膝の上においてある手を握り締めて拳を作る。じっとりと汗ばんでいた。





< 41 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop