晴い天-アオいソラ-
「口以外の話し合い担当は、こっちの会長様だぜ」



胸倉を掴んだまま相手を壁際に追いやった耕平がイキイキした表情をする。



「屋上。そんなに解放してほしいか?」


「……ど、どこを使うかなんて生徒の自由だろ」


「自由にはなぁ、それと同じだけ責任ってのが伴ってくるんだよ」



相手との近い距離をさらに詰めて耕平が睨みをきかす。



「オマエに責任とれんのか?」


「…………………」



反論できなくなった生徒を離した耕平は紙を一枚取り、相手に手渡しニッコリ笑ってこう言った。



「この用紙に変更内容を記入して明日までに提出してねっ」



目が笑ってない耕平を見て二人は逃げるように生徒会室を出て行った。

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