晴い天-アオいソラ-

学園祭準備

生徒会の仕事もあれ以来順調に進み学園祭を数日後に控え校内は学園祭一色となっていた。



「なんや耕平その格好!!」



慌てて生徒会室に入ってきた耕平の姿を見て圭吾が爆笑する。



「…クラスの奴が面白がってやったんだよ」



ため息をついて耕平が座り込む。


座り込んだ耕平は黒いスーツに黒いマント姿で、髪はオールバックにきっちりセットされていた。


生徒会といえどクラスの出し物に参加しない訳にはいかない。



「ドラキュラっスか?」


「面倒臭ぇから任せてたらこうなった」



耕平が缶コーヒー片手に、ぶすっとした顔をする。



「キバまでつけろってうるせぇから逃げてきた」



< 136 / 201 >

この作品をシェア

pagetop