晴い天-アオいソラ-

新入生

「次はオリテかぁ…」



歩が次の仕事である生徒会指揮の下行われる部活動紹介の場、オリエンテーションの事を考え不安そうに呟いた。



「そーいえば生徒会は新入生入れないんすか?」


「ただでさえ合併で人数多いし、まとまってねぇのにこれ以上増やせるか」


「文化祭後1年生を入れてはどうでしょう?」


歩の質問に対する雄介の答えは間違いではないが、来年1・2年生をいっきに入れる訳にもいかず、とりあえずおお仕事である文化祭まではこのメンバーで頑張ることになった。



「それまでに打ち解けてくださいね」



一番の不安要素である耕平と雄介に視線が集まる。



「いやいや、オレは仲良くしてもいんだよ?でも進堂くんがさぁ」


耕平がふざけた口調でまた雄介を苛立たせる。


「人のせいにしてんなよ」


「また始まった」


「ホントに大丈夫かな」


耕平と雄介は皆の不安を余所に恒例の喧嘩を始めた。
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