晴い天-アオいソラ-
「まぁまぁ無事終ったんだからいいじゃないか」



いきり立つ雄介を真琴がなだめる。

何とか無事オリエンテーションをやり過ごした生徒会メンバーは放課後、報告・反省会を兼ねて生徒会室に集まっていた。



「丸く収まったからいい様うなものの、怪我人が出てたらどぉすんだ!」


「そんなヘマするかよ」


「経験者か?どこで習った?」



興味津々で尋ねる女子剣道部主将の真琴。

あまちにも目をキラキラ輝かせる真琴を見て、怒る気力を失くした雄介が項垂れる。



「習ってなんかねぇよ、見様見真似だ」



実家が道場で、幼い頃から剣道を習ってきた真琴の綺麗な動きに比べ耕平は自己流という感じだった。



「でもあの後、野球部もサッカー部も妙に仲良くなってましたよ」



歩が不思議そうな顔で報告する。



「いつでも2対1で相手してやるって言っといたからな。作戦でも立ててるんじゃね?」



そう言うと耕平はケタケタ笑った。



「なぁ、今日はもう疲れたから帰ろーぜ」


「前半おれに仕事押し付けてずっと寝てたくせに」



耕平の台詞に納得のいかない歩がボソっと呟く。



「あゆ、イマ何か言ったか?」


「いえ、別に!」



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