晴い天-アオいソラ-

球技大会

「―――それでは各クラス力を合わせて頑張って下さい」



校長の長い挨拶が終わりやっと球技大会が始まった。



「生徒会席には必ず誰か座っていられるように試合を組んであるので試合がない時はここでの待機をお願いします」


「「「はーい」」」


「学年別クラス対抗やなくて全クラス対抗やったお前らとも戦えたのに」



留年したせいで、耕平や雄介と対決できない圭吾が悔しそうにしている。



「オマエはサッカーだろ?どっちにしろ当たんねぇよ」


「マヂで?雄介何出るん?」


「俺はバスケだ」


「げっ」


「…んだよ」



あからさまに嫌な顔をした耕平を雄介が睨む。



「オレもバスケなんですけど」


「決勝まで当たらねぇ。嫌だったら負けろ」


「決勝進む気満々かよ、たいした自信だな。面白ぇ、ぜってぇ潰してやるよ」



いつもやる気のない耕平に珍しく火がついた。
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