UTAHIME
NAO



「菜緒。うちら同じクラスだよ。
ねぇ、早く行こうよ!」


「ハイ、ハイ。ちょっと待ってね。」


親友の優希に急かされ、
速足で教室へ向かう。



私、矢沢 菜緒は今日
この三ツ星学園に入学した。



ちょっとドキドキしながら
私達の教室に入った。


中にはもうほとんどの生徒が
集まっている。



わぁー!キンチョーする!



「菜緒!席トナリだよ。
よかったね!」


「やったぁ。前の席だから
どうしようって思ってたの。
優希がトナリでよかったぁ。」


「本当。よかった。」


「ねぇ。君達どこの中学の子?」


すると、反対側に座っている
男の子が話しかけてきた。




< 3 / 15 >

この作品をシェア

pagetop