アイドル逃亡中!
第23章『想いが通じる時』



私はKyoがあの夜…
芸能界から逃げてきた理由を聞いている途中…

本当は何度も…
何度も…


…止めようって思った。




そして―…
抱き締めたかった。



それが正解なのか、
不正解なのかわからない。

ただの自己満足かもしれないけれど…



Kyoは、
それを望んでる気がしたから。



その理由を話す瞳が―…
その表情が…



どれだけ麗華の事を
好きだったのか伝えていた。





私が妬いてしまうほど。

そして―…わかった。










自分が入る隙なんて
微塵もない事にも。



…思い知った。








…痛いほどに。



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