超モテ子の秘密


真っ二つにちぎれた腕時計は、まるで今の私と陸人みたい……。


私の胸が張り裂けて、今日ずっと押さえつけていた想いが決壊しそうになる。


………私たちの絆は本当に切れちゃったのかな?


もしこのベルトが絆なら、もろすぎるよ…。


……あんまりだよ――。


「…あの、折原先輩。さっき聞こえちゃったんですけど、もしかして別れたんですか…?」


その声を聞いて、和也君がいたのだということに気付かされた。


でも、私は無言のまま俯いた。


和也君の言っていることは……事実…なんだろうけど、「うん。」と答える勇気はなかったんだ――。


「先輩にこんな顔させて、陸人さん酷いじゃないですか!」


その言葉に胸がきりきりと痛む。


「陸人のことそんなふうに言わないでよ……。」


私はそう言い残し、壊れた腕時計を握り締め、立ち去った。



< 332 / 461 >

この作品をシェア

pagetop