超モテ子の秘密


……でも、和也君のことは、最後まで心に引っ掛かってた……。


いや、今もかな……?


理香とは、親友としていつまでもつながっていられる。


だけど、和也君とは、これきりなんだ……。


そう思うと、心が騒つく。


自分自身で、黙って和也君の前から去ることを選んだのに、何考えてるんだろうね?


私は心の中で自分を嘲笑った。


きっとそのうち忘れられるよね。


そう思うのは、今だけに、決まってるんだから……。


そう言い聞かせていたら、おじいちゃんの声がした。


「お、バスが来たぞ。」


下げていた視線を前に移せば、バスが近づいてきて私達の前でゆっくりと停車した。


そして、音をたてて扉が開く。


「さあ、乗りましょう。」


そう言うおばあちゃんに続いて、バスに乗り込む。


前にいる将太がステップをあがっていくと、私もステップに足をかけた。


さよなら――、

心の中で呟く。



その時だった――。


「――先輩!!――折原先輩!!」


えっ……?


こちらに向かって駆けてくる足音、何度も呼ばれる私の名前。


私は無意識に振り返った。


止まった足音、そして、荒い息遣い。


……何でここに――?



< 452 / 461 >

この作品をシェア

pagetop