憂鬱姫と俺様王子

保健室に着いた。
中に養護の先生はいないようだ。

俺は近くにあったベットに香山を下ろす。
まだ顔が赤い。
「大丈夫か?」
なるべく優しく聞く。
「うんうん。全然、大丈夫だよ。授業始まるし、教室戻っていいよ。」
「いや、ここにいる。」
そんな、か弱い声で言われたら絶対、断れねーつぅの。
「うん、じゃあ。」
そう言った香山の顔がやけに可愛い。
って、何考えてんだ、俺。
ふいに、ひかるの言葉を思い出す。
「「空斗は本当は好きなんじゃないの?」」
なぜだろう?
今なら、その言葉を認めることができる。


俺は香山のことが好きだ。


これが俺の初恋......





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