海宝堂2〜魔女の館〜
―気づくのが遅いわよ。あの女が死んだ後ゆっくり私の操り人形にしてあげるわ。―

冷酷な笑顔を浮かべる魔女がガルを見下ろす。
ガルは血が流れるほど強く唇を噛んだ。

また…またしても俺はシーファの足枷になるのか?

悔しさに頭がどうかなりそうだ。

後ろからはがい締めにする男達を振り払おうと、今までに無い力を込めた。



シーファは剣を持つダートンに、攻撃の隙を与えないほど、連続で攻撃を繰り出して行く。

―ほら!あれがあの女の本性よ!自分達さえ良ければ、関係の無い人にも容赦無く攻撃を加える女なのよっ!
汚い王家の血!醜い女!―

魔女の言葉にシーファが我に返る。繰り出そうとしていた拳が止まり、怒りが急速に冷えていった。
その隙を逃すはずもなく、ダートンが剣を薙ぐ。
紙一重で避けたものの、すぐに上へと剣が振り上げられる。

このままだと、やられる!


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