紫御殿†Purple heart

愛が無い

あの電話で話したのを最後に
浅緋は、私と距離を取り
私に、背中を向ける。

そんな貴方に、当初
私は戸惑い、傷つく日々を
過ごしていたけれど

最近では、構うだけ構って
私を甘やかせておいて
パッと、私を放り出した
貴方に、ほんの少しだけ
腹が立つ私がいた。

でも、本当に
腹の立つ相手

・・・それは、私

自分が、一番嫌い。

ここは、音楽室・・・

「今日で、私の授業は
 終わります
 一学期だけという本当に
 短い期間ではありましたが
 私にとっては、とても実りの
 多い時期となりました

 正直言いますと、当初は
 面倒な事を引き受けて
 しまった
 断わるべきだった
 
 などと思う気持ちが
 私の中にありました・・・」
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