紫御殿†Purple heart
「ママ、私達が別れたのは
 レイが原因じゃない

 姉妹でアサヒを取り合う
 ような

 そんなドロドロした事は
 私達の中には、何も
 無かったよ

 レイは、私の為にアサヒを
 想う気持ちを、ずっと
 その胸に秘めていてくれた」

「そう・・・」

「リコさんを傷つけておいて
 今度は、レイさんと
 付き合うことを許して下さい
 などと、調子のいい事を
 よく言えたものだと
 自分が一番分かっています

 だけど、俺のこれからの人生
 には、レイが・・・
 
 レイさんが必要なんです」

「レイが決めた事なら
 私は何も言いません
 
 それに、アッちゃん
 貴方なら大歓迎よ

 ママ、とっても
 うれしいわ」

母は、私が真似たように
微笑んで、浅緋を
受け入れてくれた。
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